サイの学生による
バジャンワークショップ
パート1
小学校4年生から10年間プッタパルティのサイスクールで学んだ学生のバジャンワークショップから抜粋してお届けします。
(2019年8月東京センター)
パート1 アカンダバジャン
神がわたしたちに舌を与えたのは神の御名を唱えるためだと言われています。
わたしは、プラシャーンティニラヤムで行われる活動の中でバジャンが一番好きです。そして、幸運なことにバジャングループに入れていただくことが出来ました。私の担当はアコーディオン、キーボード、ハーモニウムといった鍵盤楽器でした。
さて、スワミは子供の頃にパンダリバジャングループという活動をされていました。
今日ではバジャンはサイオーガニゼーションの中心的な活動となっています。その代表的な行事のひとつにグローバルアカンダバジャンがあります。
アカンダバジャンとは24時間バジャンを歌い続ける行事です。
アカンダバジャンが現在のように行事になる前に、まだホワイトフィールドにアシュラムがない頃のお話です。
ある日、バンガロールのある帰依者の家にスワミはお泊まりになりました。その夜そこでアカンダバジャンをすることになっていたからです。その家に、ある難しい病気を持っている人がやってきて、家の主人に「スワミがいらっしゃるならば、自分の病気を治してもらえるようにお願いしてほしい」と懇願しました。すると主人はこう言いました。「神に祈るときは人を介してはいけません。あなたは直接自分で神にお願いしなければなりません」その病人はとても歌が上手でしたので、主人は「これからアカンダバジャンが始まるからあなたはここで歌うことができます」と言いました。
バジャンが始まって2時間後にスワミに夕食をお出してお休みいただくようにと、スワミは別の家に移動されました。少しして主人がスワミのご様子を見にいったときに、スワミは主人に突然言いました。
「今から車を出してください」
主人は「え?先ほど戻られたばかりなのに、それに外は大雨です」するとスワミは
「いいえ、わたしは行きます。車を出してください。さもなければわたしはひとりで走ってアカンダバジャンの家に戻ります」
その言葉を聞いた主人は「きっとこれはただ事ではないのだ。すぐにスワミをお連れしないと」と、スワミを車に乗せてアカンダバジャンをやっている家に戻りました。
スワミがバジャンの部屋に入ると、ちょうど先ほどの病人がバジャンをリードしていました。
「ダルシャデ カ オ メレ サイナンダラーラ」
というバジャンでした。(こちらの動画のバジャンです。前半は美しい解説になりますが、42分位からこのバジャンのフルバージョンを聞くことができます)
このバジャンは
"あなたの御姿をどうか見せてください
慈悲深いサイクリシュナよ
優しい神様よ"
というものです。
彼は目を閉じて心を込めて純粋に歌っていました。彼がふと目を開けると目の前にスワミがいらっしゃいました。
歌詞の通りに、神が目の前に現れたのです。スワミは病人の頭をやさしくなぜました。すると彼の体に広がった皮膚の腫瘍が癒されたのです。
スワミはおっしゃいました。
「自分の子供が助けを求めて泣いているときに、母親は放っておきますか?母親は子供を助ける義務があります。心からバジャンを歌えば神は母親のようにあなたの前に現れます」
パート2に続く こちら