バジャン会の目的

「最良のバジャンは、集団で歌うバジャン(サンキールタン)である」

帰依者は二通りのやり方で神の御名を唱え、歌います。一つはキールタン、もう一つはサンキールタンです

キールタンとサンキールタンには大きな違いがあります。キールタンは個人的な行為です。キールタンは個人が自分の祈りをかなえるために歌うことです。サンキールタンは全宇宙の幸福を目的としています。サンキールタンは地域社会のためのバジャンであるとも言われています。サンキールタンは、多様性の中の一体性を身をもって示すことを目的としています。 1992年3月3日の御講話



バジャンは、肉体意識を完全に離れた状態で歌われるべきです。音楽の技術よりも帰依の熱意の方が重要です。 “Sanathana Sarathi”, Jun 1996, p156









バジャンは神への賛歌です。そこでは神の御名を唱える(歌う)ことに価値があります。 サイセンター/グループのバジャン会はキールタン(個人的に歌うバジャン)ではなく、サンキールタン(公的なバジャン)です。スワミは、「サンキールタンは全宇宙の幸福と多様性の中の一体性を身をもって示すことを目的としています」とおっしゃいます。実のところリードシンガーは役割に過ぎません。精一杯練習をしますが、しかし、リードをすることがバジャンに参加する目的にならないように注意して、全宇宙の幸福を目的とし、愛する主の御名を、主に恋い焦がれる人々と共に歌うバジャン会に参加できることそのものに幸せを見出し、すばらしい機会を与えてくださったスワミに感謝する気持ちを育てましょう。リード、コーラスと言った区別を超越し、一途な愛によって肉体意識から遠ざかった状態で、世界と自分の内側の安寧のために、ひたすら純粋に神の御名を歌うことが大切です。歌を先導するリードシンガーがしっかりと練習をしなければならないのは、この崇高な目的に参加者が集中するためでもあります。楽器奏者に関しても同様に当てはまります。もしもリードシンガーや楽器奏者の音程やリズムが乱れていたら、参加者はあっという間に肉体意識に心が向けられてしまいます。

プラシャーンティ ニラヤムのグローバル アカンダ バジャンは24時間すべてグループリードで、24時間分の曲があらかじめ決められています。小、中、高、大学、病院、食堂、トラスト、ラジオサイなどのスタッフで構成された各グループが、事前によく練習をして調和と共にそれぞれ割り当てられた時間にバジャンを捧げます。マハー シヴァ ラートリーも同様なのです。それはなぜでしょう?

プラシャーンティ ニラヤムでは、スタートの2時間と朝の2時間半位とラスト2時間以外は、すべてのマイクを切ります。各グループのリードシンガーは20数名で構成されています。その大人数のシンガーが、皆で一緒に調和して、大きな声で集中して賛歌を歌うことは、自己顕示欲の縮小と、マイクを使用せずとも神の御名の波動が響き渡る効果が期待されます。それは電力の節約にもなります。(それでも翌日は停電がおきますが、節制の効果で短時間になります)スワミは、集団で声を揃えてバジャンを歌うことによる心の純化、そして地球のエネルギーのことまで、細かい所すべてに気を配ってプラシャーンティ ニラヤムのアカンダバジャンやマハーシヴァラートリーを催されているのです。